映画「海街Diary」を観た。
特段何が起きるというわけではない。
鎌倉の3人姉妹の元に、離縁した父が他所でこさえた4人目の姉妹がやってくる。
途中から(大概の鑑賞者は死別したと思っていた)鎌倉3姉妹の実母が登場し、4人姉妹に絡んでくる。
4姉妹それぞれの葛藤と成長、そして彼女たちが生活する鎌倉の極楽寺駅周辺のコミュニティで、関係する人々それぞれの機微を描く。
姉妹同様、地域の人々も、現実に悩み、それを受け入れて、そうして毎日(四季)が続いていく。
。。。ただそれだけの映画ですが、とてもためになります。一回り大人になった感じ。
隣に座ってた10代の女子は退屈そうでしたが。
そういう意味では、年老いた親を持つ世代以上が対象かな。
日本を代表する女優3名に加え、広瀬すずはんという若手が加わる。前の3人は、ぶっちゃけ、とうが立っちゃった感じの演出だけど、そこがまたリアルっぽい。
是枝作品に欠かせない樹木はんを始め、大竹はん、吹雪はん、リリーはんら、脇が渋い。
特に、吹雪ジュンはんの演技には泣いた。
何が起きるというわけではない。それくらいわたしたちの日常で普段起こっている物語。
改めて映像で見せられると、悲しいし、苦しいし、愛おしいのです。
「桜の花があとどれくらい、見られるだろう」。人生を折り返した鑑賞者に刺さるメッセージ。
月並みだけど、落涙せざるを得ないわたしは、着地点に向かう人間です。
蛇足だけど、長澤まさみはんの肢体、エロいです。敢えてそう撮ってて、彼女も応えてます。