仕事終わりの帰宅途中によく寄るスーパー・マーケット。
レジの列は6つほどあって、たいていの客は空いてる列を目指して並んで、もっと目ざとい客は、列に並んでいる客の「かご」の中を吟味しながら並ぶ列を決める。
もっと言うと、もたつかない店員を学習しているので、その店員のいるレジには並ばず、さっさと会計を済ませてくれる列に並ぶわけです。
少なくとも、私はそういうところで時間をとられたくない、セコイヒトです。
いままで私はそうしてきました。
ローテーションを組んでいるとはいえ、そのスーパーでレジ係を務めるパートはんは10名くらいですかね。すべて女性。たまに人繰りがつかなくて、男性の社員と思しき人が担当している状況。
今日の帰り道。いつものように買い物を済ませ、会計へ。
現状、比較的空いていて、かつ効率のいいレジ捌きをしてくれる印象を持つおかあさんの担当するレジへ並ぶ。
ひとつ前は年配のサラリーマン。ひとつ後ろは視界には入らないので、特徴はつかめない客。
そして、私の会計の段になって、そのおかあさんは、私にいつもとはイレギュラーな言葉をかけた。
「いらっしゃいませ。。。○○○カードはお持ちですか?」・・・(POSを通しながら)・・・「いつもありがとうございます。今年もよろしくお願いします。」・・・
一体、何人の客を相手にしているのか、想像はできないが、前の客にも後の客にも同様の言葉をかけず、俺にだけこの台詞って、一体何よ。
しかも、相手は自分のお袋くらいのおばあちゃんだし。
俺って、そんなにこのおかあさんのレジに並んでたかな、いや、むしろ避けていたかも。
なぜなら、ペースは速いんだけど、お客さんとコミュニケートするヒトだったんです。このおかあさん。
その分待たされるのよね。。。と思っていました。
でも、今日、こんな言葉をかけてもらって、少し、こころが揺らぎました。
横浜のこんなところでも、まだこうしたコミュニケーションを自然体で振舞えるヒトがいたんだって。
思えば遠いむかし、お袋に連れられての買い物で繰り広げられた、世間話が日常だった、個人商店の売り手と買い手の関係。
最近ではまったく見かけもせず、体感もしていませんでした。
方や、今日の自分はせせこましく、早くしろよ、なんて常にレジ係のヒトには思っていたわけで。
ここでは「そんな接客サービスがランダムに行われている」という妄想は置いておいて、少ししんみりした帰り道でした。