神田のとんかつ屋〈三〉(sun)でロース定。そして、ラジオ談義。
※店頭の画像は今年3月のもの。
気になっていたとんかつ屋に入ってみた。
カウンター越しに愚直で武骨なイメージのマスターが、オーダーに応じて豚肉のブロックを切り、調理する様を観察できる。
サブとして、恐らく息子だろう。配膳のフォローと会計をしている。
カウンターが5席ほど。テーブル席は4人掛けがひとつだけの狭い店だが、それが評価につながることはない。
冷蔵庫から肉の塊を取り出し、厚さを確認して調理分だけを切る。
火が通りやすくするために、包丁で傷をつける作業を経て、衣をつけ、揚げるまでのプロセスを学べる。実践する気もないけど。
付けあわせで、モズク酢と、美味しい漬物が出る。味噌汁もきのこ中心の具沢山。美味しいです。トンカツ用のきめの細かい塩もデフォでサーブされます。嬉しいです。
そうこうしているうちに、ロース定イ・ロ・ハ・ニのうち、上から二番目の(ハ)が提供される。※上から二番目に高いヤツ
同時にご飯もサーブされる。
カラシはマスターが最初から皿に擦り付けて提供してくれる。客側の自由度はないので、足りなければ要求しよう。
こうしてすべての料理が提供された。今回、menehuneは店の空気を読んだ。
何となく、訊いたほうがいい、と脳が判断した。
カウンター越しにマスターに、「料理の撮影、してもいいですか?」と、訊いてみた。
このような場合、お互いすっきりするしね。
判断は当たった。無言のマスター。しかし渋面には嫌悪以外の感情が混じる。
「ダメならダメで結構なんですが」と水を向けると、「すみません!」と撮影不可のお達しが。
よって、今回のエントリには店内の写真はない。確認したうえのことなので、気分的にはクリアですよ。
あとはひたすら食す。
ご飯はお代わりOKだけど、キャベツの量が少ないなと感じた。お代わりできるかどうかは訊かなかった。
米も臭みもなく美味い。肝心のトンカツも、値段相応の厚みと旨味を感じることが出来る。
ソースと塩、それぞれで堪能する。
カラシはお代わりすればよかった。
食○ログには、感情的なロコミが掲載されているが、余り鵜呑みにしないほうがいいとmenehuneは思う。
実は、写真撮影を断られた件で、続きがある。入店する時iPhoneのイヤホンを外したのだが、それまで、TBSラの『ナイツの土曜ワイド』を聴いていたわけ。
で、入店しても、このお店では、店内にラジオが流れているのだ。
しかもTBSラの『ナイツの曜ワイド』が。
「すみません!」と撮影不可のお達しが出た後、それなりに気まずい空気が店内に満ちたので、マスターに再度水を向けた。
「さっきまで、イヤホンでTBSラジオを聴いてたんですけどね」
「はい」
「外しても同じものが流れてたんだって気づきました」
「ええ」
「平日もTBSなんですか?」
「いえ、ニッポン放送です」
「伊集院は?」
「あれは、わちゃわちゃしていけねえ」
「わかります。悠里さんのときは?」
「聴いてました」
という会話がなされました。このオヤジ、解ってるね。
局地的に面白いと感じるコーナーはあるけども、全般、あの朝の番組を面白いと感じることは、そうないのだ。
というやり取りがあったせいだと思うが、私側に立ってくれた息子と、申し訳ないね、ニイチャン、という立場のマスターに、丁寧に見送られ退店。
いろいろな意味で、コミュニケートできてよかったです。
場所はわかりづらいけど、オススメ。伊集院について、後学を得るのも有意義かもしれない。
トイレの存在を認識できないくらい、スメル関係の障害は感じなかった。