アニメ「ガールズ&パンツァー」5.5話雑感。
総集編なので、特段書くこともないが、結構好事家たちの人気高いんだって?
「ストライク・ウィッチーズ」のそれを意識して作られたと思われるOP/ED曲は嵌っていると思う。
等身の違い、パンツの有る無し、裸の有る無し、主人公たちが背負っているものから生じるセンチメントの有無など、まったく物語の構成要素は違うといってもいいのに、どこがそんなにいいんだろう。
ミリヲタは釣れるよね。でも百合(大袈裟だけど)要素は「ストパン」と比べ、当社比80%マイナスって感じでしょ。
視聴はしてるけど、イマイチどこが面白いんだろうって感じがしています。
翻って感じるのは、いかに「ストライク・ウィッチーズ」が優れたコンテンツであるか、ということです。
前述した設定の逆を行っているせいで、決して万人受けするほどではないけど、キャラ、世界観、センチメントの揺れ等、同作にはヲタを引き込む魅力が満載なわけで。
特にわたしが惹かれるのは当時の世界観の改変です。
枢軸国や連合国の境なく、あの時代に共通の敵(かどうかは謎のままなのだが)に立ち向かう、という設定が、完璧なまでのカタルシスを生む要素となっています。特に敗戦という実際の史実を学んでいいる身として。
零戦から震電へという、キャラ搭乗機(ストライカー・ユニット)のヲタのツボを押さえた換装設定も素敵です。
余談だけど、WWⅡの時点で、自国産の兵器をクリエイトしていない某国が、ああでもない、こうでもないって2012年の現在、喚いているのもおかしな話だとは思うのですよ。やっぱり国連のあり方自体に問題があるんだけどね。
日本がとってきた近代化の歩みは、子供に大人のおもちゃを与えてしまった結果存在する彼の国とは比べてもらっちゃ困るのよね。
話を元に戻して。
。。。というか、また思い出したので、書いてみるが、原発所在地をロケ地にしたアニメってありましたっけ。
わたしが知らないだけで多分結構あるんだろうけど、3.11を境に、この条件は結構きつくなってくると思う。
稼動の有無は置いといて。
現地の人には悪いけど、今後福島を舞台にした作品は作られないと思う。ごく一部に先走ったヒトはいるけど。
再び話を元に戻して。
たかがアニメとはいえ、設定上のリアリティは欲しいわけです。
恋愛アニメでもSFものでもいい。納得のいく世界観です。
「ストパン」の何がリアルなの?って突っ込みはあるでしょう。ですから、設定上のリアルです。
リアルっていうのは、主人公が存在する理由です。
現在の普通の恋愛ドラマ。今期で言うなら「好きっていいなよ。」 いいですよね。
1945年当時の改変世界観による創作もの。「ストパン」ならウィッチという存在設定がありますね。
何が言いたいのか。
「ガルパン」の世界観は携帯電話があるように、どう見ても現代なのに、なぜWWⅡ往時の戦車で、しかも女子高生が運動部的な「戦車道」をやらにゃいかんのか、舞台は茨城の大洗なのに、何で往時の世界各国のタンクがあるのか。。。
という設定上の根本的な謎を感じるのと、彼女たちが背負うもの(主人公は過去に何かのトラウマを抱えているようだが)が見えないのだ。
バレーボールのボールが戦車に変わっただけ。
だったら、普通にバレボールやってなよと。
華道でも茶道でもいいよ。
悪いけど、戦車は人殺しの機械なんだよね。それに「道」とか付けられてもね。
やっぱり「ストパン」との違いがありすぎるんですよね。