アニメ「響け ! ユーフォニアム」6話を観た。雑感をまとめておきます。原作バレ含みつつ。原作房にはきつい回でしたね(一応原作既読の私もあてはまる)。原作にはない、TVアニメオリジナル(エピソード)回なんですが、全般、あすか先輩の「こっち側」演出に違和感。あのヒト、そんなに(ここまで)優しくないんだけどね。
加藤ちゃんの「チューバ」背負えないのに、片腕で持って移動できる描写に違和感。原作1巻をこうやって、希釈しながら13話まで引っ張るっていう構成に若干の違和感。といったところでしょうか。改めて言います。正直ここまでの展開は原作房には相当きついと思います。とっとと先に進めてよ、というのが正直なとこ。「原作アリ」っていうのはこういう弊害が生まれちゃうんだろうな。書けたら、続きは追って。
【5月16日追記】
広告の仕事をしていると、たまに遭遇するのですが、今話のように日本地図をデザイン、レイアウトする際、北方四島を書き忘れると、右寄りのヒトから文句が入る、っていうことがあるそうです。京アニはんは抜かりなくレイアウトされていましたね。
このスタジオの、もはや特徴に数えられるのかもしれないけど、テンポの遅さ、っていうのがあるのかもしれません。特に原作がある作品でこれをやられると、既読者は辛い。さいわいこちらは、美しい背景、作画崩壊しないキャラ、聴き応えのある劇伴に支えられているからまだいい。もちろん、声優はんもいい仕事してると思う。寿はんはしばらく触れる機会がなかったが、演技の幅が半端ないと思うし、黒沢はんの緩急をつけつつも芯がある声音もすばらしいと思います。
どっかの粗製乱造アニメと比べりゃ、「響け! ユーフォニアム」の視聴環境は、もう天国ですよ。。。。と感じていたのは4話までだったのかもしれません。何かが物足りない。何かが。葉月の恋模様を展開するなら、原作には描写のない「きっかけ」を配置する必要があるので、この際カトちゃん回にしちゃって、低音パートの結束を描くオリジナル入れましょう、という。それもいいでしょう。
結果として、録画したものを繰り返し観る回数は、5話から極端に低下しました。6話はさらに。となると話は簡単で、1-4話と、ここ2話との差異はどこにあるのかと。その差異こそが、私が感じている物足りなさの正体だと。しかし、的確に言い表す言葉が見つかりません。雨も上がったみたいだし散歩でもして探してみましょうか。(つづく、のか?)
戻ってきた。連続性なのかな。言ってみれば、1-4話でひとつの作品として完結してもいい位ではないかと。回収してない伏線はあるけどね。入部への葛藤、顧問との衝突、少しだけの努力、先輩との邂逅、「海兵隊」リベンジ成功、サンフェスや府大会、関西、全国大会へ向けて、俺たちのチャレンジはこれからだ。で一旦締まりますから。
比して、5話、6話とも単発ネタ回なので若干盛り上がりに欠けるんだと思います。
今話については、葉月以外のメンバーで討論する場面で、彼女が合奏したことがないって話になったところで、あすかが、「この前のサンフェスは・・・」って、問いかけて、梨子が「ポンポンもって・・・」って受けるところは、お前さんが謎ステップを葉月に仕込んだんだろうが! あすか先輩よ! って突っ込まざるを得ないだろうし、「その前の合奏練習は・・・」とつぶやく前に、「ああ、あの謎ステップは、かとチャン、要領悪くてネエ、、、じゃあ、その前の合奏練習は・・・」と回想してあげるべきかなあと。あれじゃ結局、あすか先輩はサンフェスでの葉月の役どころを覚えてもいないって、ダークサイド感が出ちゃってるわけですよ。しかも、この改変されつつあるアニメ版で敢えて逆行ってるっていうね。ますます、田中あすか、というキャラがわからないという。
印象だけ付け加えると、CDラジカセで流れていた曲は、Bill Conti を思い出しました。
曲名は言わずにおく。
7話以降、オーディション下克上問題、葵ちゃんの進退問題、祭りに誰と行く問題、久美子と麗奈の百合問題、と続くのだろうけど、そろそろこのあたりで、あすか先輩に影を少し落としておかないと、原作ファンはがっかりするだろうし、2期以降の展開にも困るんじゃないかと。。。。いえ、単発企画なので、これ以降はありません、っていうなら、あすか先輩の性格改変はOKですけど。
そろそろ、さらなる葛藤や、どろどろしたものを見せてくれないと、構成がー、とか言われるんだろうなあ。本作は置いとくとして、吉田玲子はん、花田十輝はん以外の可能性を京アニはんで見てみたい、とも思います。