パレスホテル箱根で日帰り温泉という偶然。
湯本から桃源台へ向かうバスから目にした武骨なファサードの建物。
昭和の物件臭が漂って、興味津々。調べると、ランチつきの日帰り温泉営業をしている。
というわけで、行ってみた。
4200円+入湯税50円。締めて4250円が予算。
実際は湯本を往復するバス代が2000円弱、当然それ以外にも横浜往復の電車代もかかるわけで、そうちょくちょくトライは出来ないな。
車寄せからは疎らに雪をかぶった富士山が。条件のいい客室からも(それでも頂上付近だけだろうが)望めるのだろう。
洋食のランチは5つのメニューから選べる。
ペンネのグラタンを選択。これは静岡産の魚とポテトをあえたサラダ。旨い。
メインのグラタン。相応の量もあって、これも旨い。
デザート。
ホテルの3階には1960年に開業した前身のホテル、箱根観光ホテル時代のパネルが展示されており、国際会議の模様や、昭和天皇が滞在された際の様子を窺うことができる。
その後パレスホテル系列となるわけなのだが、こと、料理については、さすがだなと思う。
サービスの質込みで、満足のいくもだった。
レストランからロビー越しに箱根の山々。
温泉は内湯と露天で、泉質の異なる源泉から引いているそうだ。
この日はたまたま条件が重なって、独り占め。
休み処は存在しないが、宴会場の待合を使っても文句は言われないと思う。
帰宅して改めてホテルの公式サイトを確認しようとしたら、予測変換で「閉館」と出てきたので、あれっ、と思って調べたら、2017年2月、既に発表されていて、それによると、2018年1月9日に閉館するとのこと。
これも何かの巡り会わせなのだろう。偶然引き寄せられたホテルが、来月には閉館する。
ちょくちょくどころか、もうトライする時間はほとんど残されていないのだ。
訪れる前に知っていたら、もう少しロビー周りとか撮影しておいたのだが。
フレンドリーなスタッフの応対にもこんな背景も存在したのだな。
でも、知らずに訪ねることができたのも、menehuneはついていたな、とも思う。