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映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(原題 Star Wars:The Last Jedi )を観た。


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映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(原題 Star Wars:The Last Jedi )を観た。

相応のネタバレを含みます。



お叱りを覚悟で書くけど、前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の時に感じた不安が、より明確になった感は否めまい。
主人公が女性という設定変更と、登場する頻度がますます増えるアフリカン・キャラとアジア系キャラ。
デイジー・リドリー演じる〈レイ〉が、menehuneには魅力的に感じられないのと同様に、アダム・ドライバー演じる〈カイロ・レン〉にも特段の感慨がないんだな。本シリーズでの演技しか観てないせいもあるのかもしれないが、こちらも魅力を感じない。

そして、「かわいいでしょ系」キャラの登場である。
イウォークまではまだ許そう。本作で登場するあのペンギン系キャラに辟易した観客は多いと思う。
なので、『スター・ウォーズ』シリーズで、かわいい系キャラを出すと失敗、さらにこれにギャグが絡むと確実に失敗、という法則はあると思う。

何しろ、『最後のジェダイ』は脚本が駄目。レジスタンス(反乱軍)側の爆撃機の造型が、久しぶりに目新しいデザインだなと感じ、同時に、「えっ、爆撃機?」と不安がよぎったのだが、案の定、スター・デストロイヤー相手に爆弾槽(ばくだんそう)を開き、「投下」しているのである。誰か説明して欲しい。
しかも、この一連のシークエンスが、物語中盤から登場するアジア人キャラ〈ローズ〉の背景につながっていくという、取って付けたような人物図なのだ。

フォースの力の使い方も、『初代三部作』に熱くなった旧世代には理解に苦しむものだろうし、認めたくないものに映るだろう。これじゃ、マーヴェルやDCと同じじゃん、という声は多いだろう。

〈スピンオフ〉じゃくて、〈アンソロジー〉と呼称されるそうだが、昨年公開された『ローグ・ワン』でも見られた演出なのだけれど、本作でも身を賭して全体の犠牲になる、というシーンがいくつかあった。デススターに体当たりしたXウイングのパイロットは過去にいたけど、こんな思想だっけ? スターウォーズって。

なんにしても、前六作のヒーローが前作『フォースの覚醒』で逝き、本作『最後のジェダイ』でも逝き、実世界でキャリー・フィッシャーが逝き、エピソード9では代役が立てられるのだろうけど、結局、製作陣はこの〈盛大なクロスフェード〉を成功させるための賭けに出てるわけで、このままでは、魅力的なキャラクター不在のまま、三流SFの仲間入りになってしまうのかな、という危惧を抱きつつ、次回作(『ハン・ソロ』を含め)はもう観ないかも知れないな、というmenehune がいます。

結局商売なのよね。そもそも、予告編でSWタイアップ関連商品の広告がバンバン入って、そこでメインテーマ聴かされたりして、すでにゲンナリなの。
その後に3時間弱のあの内容の本編だものなあ。

旧六作を愛したファンの期待を如何に持続させるか。そして、新しい世代に魅力的に映るタイトルへ変貌を遂げることが出来るか。ひょっとしたら、どちらにも成功していないのでは?

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