『ペンギン・ハイウェイ』原作を読了。

森見登美彦はんの『ペンギン・ハイウェイ』を読了。
この夏どっぷり嵌った映画『ペンギン・ハイウェイ』の原作です。
2時間のアニメーションに圧縮するために、上手いこと原作の美味しいところを抽出、かつ再構築しているなあ、という印象。アニメーション劇中の台詞も、原作からほぼ引用されていて、劇場観賞したあと、原作を読み出したmenehuneは、アニメ･キャラクターの声や劇伴をイメージして読むことが出来た。そこに起因することが大きいとは思うが、久しぶりに本を読みながら落涙した。
9月2日。ホンマ夏休みの最終日だ。

宇多田はんのEDテーマの語呂合わせは、原作のある言葉をなぞっており、オーラスのアオヤマくんとお姉さんのポージングも原作を想起させるものだ。
※このポージングはOSTのジャケットにも採用されている。
ここまで原作を尊重した製作陣には改めて拍手を送りたい。
劇場版オリジナルの演出として「ペンギン号の帰還」があるが、あれに関しては、ハマモトお父さんたちも帰還しているので、なんともいえないが、一筋の希望の象徴として捉えておきたい。

シネコンでは後ろ（新作）が支えているために、公開回数と公開時間が冷遇されてしまったが、口コミは広がっているようで、数少ない日中の回は満席である。
秋の空気を感じるようになったが、今月一杯くらい、この熱は続きそうな気がする。