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アニメ『氷菓』の先行聖地巡礼【岐阜県高山市】列車で行く冬の飛騨路


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アニメ『氷菓』公式サイトイメージ

© 米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会


2012年4月からオンエアされる、米澤穂信さん原作の小説を、京都アニメーションが映像化するアニメ作品『氷菓』。このエントリでは、岐阜県高山市を列車で訪ね、アニメ『氷菓』で描かれるであろう高山市内のあれこれを妄想し、先回りして聖地巡礼しようという企画です。2012年2月3日から5日まで、岐阜県高山市を訪ねてきました。写真は記載がない限り、SONY A900と16-35 F2.8 ZAの組み合わせです。 

www.kyotoanimation.co.jp

    

 

『氷菓』とは~原作と作者の米澤穂信さんの紹介


原作小説『氷菓』は、架空の都市〈神山市〉の〈神山高校〉に入学した〈折木奉太郎(おれき ほうたろう)〉が姉の勧めで入部した廃部寸前の〈古典部〉で出会った同級生〈千反田える(ちたんだ える)〉の好奇心と探究心に振り回されながら、これも同じく同級生で中学時代からの同窓〈福部里志(ふくべ さとし)〉〈伊原摩耶花(いばら まやか)〉とともに身の回りで起きる日常の謎に迫るさまを描いた、甘くほろ苦い青春群像ミステリ作品です。

原作者の米澤穂信(よねざわ ほのぶ)さんは、岐阜県飛騨市神岡町出身です。かつて神岡鉱山として栄えた町ですが、近年は過疎が進んでいるようです。その後高山市に移住し大学進学までを過ごされたようです。『氷菓』を始めとする〈古典部シリーズ〉の舞台である〈神山市〉のモデルは高山市であり、登場する舞台も実在する高山市内の建物や寺社だったりするため、映像化する際のイメージが掴みやすいという特長が挙げられるでしょう。

また、米澤さんの小説『さよなら妖精』は、〈古典部シリーズ〉の流れを汲んでいましたが諸事情により角川から出版できなくなった原作を東京創元社から発刊されたもので、物語の舞台は高山市をイメージできます。
2012年2月現在、『氷菓』を始めとする〈古典部シリーズ〉は単行本として『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠まわりする雛』『ふたりの距離の概算』の5冊が刊行されています。

 

いざ、『氷菓』の聖地巡礼へ~横浜から高山市へのアクセス


高山へ向かう途中の名古屋駅ホーム
横浜からだと岐阜県高山市への移動は東海道新幹線で名古屋まで行き、〈特急ひだ〉に乗り換え、東海道線経由で岐阜駅まで。そこから高山本線に入り高山駅まで、というのが一般的でしょう。

新横浜6時発のひかり493号に乗り込み、あさ7時30分ごろ名古屋駅到着。前日の雪で名古屋駅も残雪がちらほら。
ちなみに往路の新幹線ひかりと特急ひだ(グリーン車)の料金は合わせて17,980円。復路の特急ひだ(グリーン車)と新幹線のぞみの料金は合わせて18,180円。しめて36,160円。やっぱ高いですよね。
新宿発の〈濃飛バス〉が運行する高速バスですと、高山まで6,500円、往復なら11,700円。その差、なんと、24,460円です。高速バスは夏季以外、夜行バスは運行していませんが、新宿を朝7時発が始発なので、横浜からなら在来線でも充分この始発に間に合うし、なんなら新宿界隈のホテルに前泊してもJRより安く上がるかもしれません。このあたりはお財布と時間と旅空間の好みで組み合わせてみてください。

飛騨川の上麻生ダム
アニメ『氷菓』の先行聖地巡礼。JR名古屋駅 7:45 発の特急〈ワイドビューひだ1号〉で一路高山へ。これは道中、飛騨川にそびえる1926年完成の〈上麻生ダム〉です。ピンボケですがその意匠はかっこいいです。列車の窓から窺える飛騨川の渓谷には巨石がゴロゴロしていて、列車内からでも恐怖を感じます。

ja.wikipedia.org
1968年の事故の舞台となった近代建築です。新幹線で新横浜から名古屋まで1時間半もかからないのに、名古屋から高山までは約2時間15分の長丁場。ここは駅弁でも買ってのんびり行きましょう。先に書いたバス便の場合、新宿から高山まではおよそ5時間半かかります。ならすと1時間半ほどしか変わらないことになります。


『氷菓』聖地巡礼の玄関口、高山駅に到着



飛騨一ノ宮の雪景色
写真は車窓から、JR高山駅から一つ手前の駅、飛騨一之宮駅に差し掛かる橋から、宮川を撮影したものです。なんか、いいですよねえ。一面雪景色。どこの雪国だよ、って感じです。

2012年・雪のJR高山駅JR高山駅到着は定時より雪の影響で若干遅れて10時半くらい。高山市内も前夜はそれなりに雪が降ったようで、絶好の雪景色で迎えてくれました。コインロッカーに撮影機材以外のバッグを預け、『氷菓』の先行聖地巡礼に出発です。

高山市内宮川沿いの町並み最初の目的地である〈斐太高校〉を目指し、高山市内を歩いていきます。宮川沿いの街並みも雪化粧。

日下部民芸館江戸時代の豪商、日下部家の店舗を利用して公開している、日下部民芸館(くさかべみんげいかん)です。

www.kusakabe-mingeikan.com

Discover Japan TRAVEL 「山の都 匠の国 飛騨高山」 [雑誌] 別冊 Discover Japan

 

『氷菓』シリーズ「荒楠神社」のモデルか?桜山八幡宮

岐阜県高山市の桜山八幡宮宮川沿いを下流方向に向けて歩くと、〈桜山八幡宮〉の参道に交わります。東側(右側)からの朝日を浴びて、光線もいい感じです。気温は恐らく零度あたり。なぜなら路上に積もった雪が溶けないからです。東京あたりだと雪が降った翌朝は、溶けた雪が微妙に凍って、とても滑りやすいですよね。でもここ高山市の雪は踏みしめるたびに「キュッ」と音を立てる乾雪で滑る予感も無く、むしろ心地良い感触です。よって、歩くのが怖くありません。スノーブーツは現行モデルではないですが、ニューバランスの〈MO1000〉をこの聖地巡礼のために新調しました。50%OFFで安かったから、というのもあります。スパッツを装着するためのフック受けが付いているこのモデルは、後述するオプショナルツアーでも活躍してくれました。 

www.hidahachimangu.jp

岐阜県高山市の桜山八幡宮最近建て替えたのだろうか。鳥居が真新しいですね。ここ、〈桜山八幡宮〉は、小説『氷菓』シリーズの「荒楠神社」として、作中描かれているそれと思われます。
原作者の米澤穂信さんは、ここで紹介する神社4物件をあえて混同して描くことで、読者(巡礼者)を惑わすつもりではないでしょうか。それはそれで面白いし、読む、観る、巡る側も楽しんじゃいましょう。

高山市の桜山八幡宮
雪も手伝い、厳かな〈桜山八幡宮〉境内。作中の「荒楠神社」としては急な石段が無かったりするし、お稲荷さんはあるが、作中のそれとは異なります。

『氷菓』シリーズ「恋合病院」のモデルか?久美愛厚生病院

高山市の久美愛厚生病院桜山八幡宮の参道から北へ向かうと突き当たるのが久美愛厚生病院です。 『古典部シリーズ』で「恋合病院」として登場する、高山市内にあるモデルでしょう。病院に突き当たったら、右方向へ進んでいきます。

斐太高校へ向かう道久美愛厚生病院の敷地に沿う形で小路を進むと小川にかかる橋が見えてきます。

雪景色の斐太高校への道中央の杉の木の向こうは〈斐太高校〉グラウンドだ。こんな光景がアニメ『氷菓』でも描かれるのかしら。まさに先行聖地巡礼の醍醐味でもある妄想が膨らみます。


『氷菓』シリーズ「神山高校」のモデルでしょう。岐阜県立斐太高校

岐阜県立斐太高等学校進んできた道は、どうやら〈斐太高校〉の裏側からアプローチする経路のようです。原作およびアニメ『氷菓』における「神山高校」のモデルとされるのがここ、岐阜県立斐太高等学校です。 〈斐田高校(ひたこうこう)〉は、『氷菓』の原作者、米澤穂信さんの出身校です。岐阜県では一二を競う進学校だそうですね。校舎に目をやると、4階建てなのが分かります。校舎のある敷地とグラウンドの間にある小路。私道なのか生活道路なのか、ここをしばらく進んで振り返るとあの風景が。

岐阜県立斐太高等学校アニメ『氷菓』公式サイトのティーザーで描かれた背景ですね。桜の頃また来たいです。

岐阜県立斐太高等学校小路は斐太高校校門で左に折れ、グラウンドと平行して流れる小川(大八賀川:だいはちががわ )の方へ歩を進めていきます。

高山市の斐太高校大八賀川に架かる橋。車道と歩道で橋が3つ並んでいて面白い造りです。

岐阜県立斐太高等学校斐太高校のグラウンドから直接道路へ繋がる出入口。米澤穂信さんの〈古典部シリーズ〉原作『ふたりの距離の概算』で描かれるマラソン大会〈星ヶ谷杯〉のスタートはここからですね。

雪景色の斐太高校へ向かう道橋からの光景は雪のせいもあるのでしょう。のどかなものです。

雪景色の斐太高校へ向かう道同じく橋の上から。横浜ではこんな高山市のような雪景色はめったにお目にかかれませんからね。

岐阜県立斐太高等学校斐太高校の校門に通じるこのあたりの風景は、アニメ『氷菓』の劇中に出てくるのではないでしょうか。

斐太高校斐太高校のグラウンド。久美愛厚生病院が奥に見えます。

ground.jpg
© 米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会

アニメ『氷菓』公式サイトからの画像です。神山高校の校舎側に格技場を配置しています。画面奥の木立の向こうが小川で、その向こうに恋合病院が見えますね。

2012年、高山市の有斐堂古典部シリーズの『遠まわりする雛』に収められた短編『心当りのある者は』に登場する文具店「巧文堂」のモデルかどうかは分かりませんし、高山駅前でもないのですが、それっぽい雰囲気を醸すお店です。実際、北小学校には近いが、駅前ではないんですね。桜山八幡宮近くにある有斐堂。心当りのある者はの舞台はここかしら?

 

 

『氷菓』シリーズ『手作りチョコレート事件』の舞台はここか?不動橋

高山市の不動橋斐太高校から高山中心街に戻る途中、宮川にかかる人道橋〈不動橋〉が見えてきます。

宮川にかかる不動橋〈奉太郎〉と〈里志〉が、原作『遠まわりする雛』に収められた短編手作りチョコレート事件で、下校する道すがら事件の真相が語られる舞台は、ここ不動橋かもしれません。こんな妄想も先行聖地巡礼の醍醐味です。

雪景色の江名子川桜山八幡宮のわき道から宮川の支流〈江名子川〉沿いの路地に出ると、ここも雪化粧が似合う趣のある場所です。

 

雪景色の江名子川
この路地も桜が咲いたら、それもまたいい感じなのでしょう。

雪景色の江名子川こんな裏路地もアニメで出てくるかもしれません。また奉太郎の自宅も原作を読む限り、どうやらこのあたりにあるようです。アニメ『氷菓』の聖地巡礼で岐阜県高山市を訪れるなら、市街地は北の斐太高校から、南は日枝神社まで、概ね南北3キロ程度に観て回れる物件が集中しています。本来の高山市の観光資源もそのエリアに集中しているので、巡礼がてら見て回れます。高山市の観光ガイドにあるように、桜の咲く頃の訪問がお勧めです。実際今年のGWあたりはアニメ『氷菓』の影響で巡礼者が増えるはずです。でも、今回のように豪雪地帯の冬を体感したいなら、1月から2月の訪問もありでしょう。

『氷菓』シリーズ〈千反田える〉の実家モデルかここか?御宿四反田

高山市丹生川町高山市街地から北東にひと山超える感覚で辿り着くのが、丹生川町(にゅうがわまち)。『古典部シリーズ』で〈陣出〉と呼ばれているエリアだと思われます。アニメ『氷菓』の先行聖地巡礼の旅。高山市街地よりもさらに雪深いです。

丹生川エリアの北方橋〈北方橋〉という小川に架かる橋の交差点を左に入っていくと、 先行聖地巡礼の物件が見えてきます。

高山市の旅館四反田〈御宿四反田〉。語呂からして「千反田」に近いというのと、千反田家の豪農ぶりを髣髴とさせる佇まいが、「千反田える」の自宅モデルとして噂されています。ちなみにこちらは原則カップル以上の宿泊が前提。「お一人さま」の宿泊は週末は対応していない。平日で空きがある場合は対応してくれるとのことです。

高山市の旅館四反田原作『氷菓』の記述にあるような「高い塀」はありませんが、

高山市の旅館四反田米澤穂信さんの原作『遠まわりする雛』で「奉太郎」と「える」が並んで夕日を眺める縁側も確認できます。

『氷菓』シリーズ原作における「水梨神社」モデルはここか?白山神社

雪景色の丹生川エリア〈御宿四反田〉から〈北方橋〉に向けて引き返します。この雪国感、旅の醍醐味ですね。北方橋を渡った左側に、

高山市丹生川町の白山神社ここ高山市丹生川町北方の〈白山神社〉はもっと地味な佇まいかと想像していましたが、思ったより規模が大きいです。地理的に〈千反田える〉の自宅からほど近く、原作では〈水梨神社(みずなしじんじゃ)〉として登場しています。原作『遠まわりする雛』では「生き雛祭り」の舞台として描かれています。またこの〈水梨神社〉は、原作『ふたりの距離の概算』では、マラソンを中断して〈奉太郎〉が〈える〉に事情聴取した場所としても書かれています。
『古典部シリーズ』では〈水梨神社〉で「生き雛祭り」が行われるとありますが、漢字表記ではなく「生きびな祭り」が有名なのは、JR高山駅から高山本線でひと駅の〈飛騨一之宮駅〉近くにある水無神社(みなしじんじゃ)〉ですね。

高山市丹生川町の白山神社「誰も、鳥居をくぐって石段を登った上から俺たちが見ているとは気づくまい。」と原作『ふたりの距離の概算』にあるように、静かで落ち着いた場所です。雪のせいもあるでしょうが。

高山市丹生川町の白山神社高山市丹生川町北方の〈白山神社〉境内は、積もった雪のせいもあってか参道の規模と比べて小ぶりな印象です。社務所は境内にはないようです。一段低い丘の中腹にそれらしい建物がありました。

高山市丹生川町の白山神社原作で描かれた通り、古さを感じる。ただこの静けさはなんだろう。来た甲斐があったというものです。ちなみに『ふたりの距離の概算』で開催されるマラソン大会。〈神山高校〉のモデルとされる〈斐太高校〉でも実際に行われているそうで、男子11キロ、女子は8キロだそうです。コースは斐太高の裏側を回ってくるコースのようですね。高山市上野町〈上野平〉と呼ばれるあたりだそうです。

スナック SHIGE〈北方橋〉の交差点にある、恐らく休業中の〈スナック SHIGE〉。原作『遠まわりする雛」では「生き雛」の裏方として〈谷本シゲ〉というモブキャラが登場するのは偶然でしょうか。

今井橋〈北方橋〉から小川を下流に向かい歩くと、小川はやがて大八賀川に合流します。そして大八賀川に架かる橋が〈今井橋〉。ここでも『遠まわりする雛』で描かれた設定との符合のようなものを垣間見ることが出来ます。

丹生川町北方
今まで歩いてきたこの〈今井橋〉の北側は〈丹生川町北方〉という地名で、

丹生川町坊方そして〈今井橋〉の南側は丹生川町坊方〉と呼ばれているのです。そしてこの大仰な立て看板。まさに不仲的な壁を感じなくもないじゃありませんか。実際なところ、『遠まわりする雛』で登場する、3つの橋〈茅橋〉〈長久橋〉〈遠路橋〉の位置関係をここ
〈高山市丹生川町〉で完全な検証をすることはできません。しかし、醸し出す空気を充分感じることは出来ます。正直、上がります。ここも桜の頃、また来たいものです。

丹生川町へのアクセスはバス便がありますが、本数は多くありません。今回私は往復TAXIを使いました。帰りは行きの運転手さんに頼んで時間を指定して迎車をお願いしました。迎車の追加料金は100円だったと思う。往復で5,000円は見ておいたほうがいいでしょう。

 

 

『氷菓』シリーズ『あきましておめでとう』舞台モデルはここ?日枝神社

高山市の日枝神社続いて、アニメ『氷菓』の先行聖地巡礼で訪れたのは、高山市城山にある〈日枝神社〉です。手すりの付いた急な階段と、なだらかな石段と二通りのアプローチができます。社務所の佇まいなど、原作『遠回りする雛』に収録された短編『あきましておめでとうで描かれた〈荒楠神社〉のイメージは「桜山八幡宮」よりもあったりします。

 

高山市の日枝神社
杉の巨木が目立つ〈日枝神社〉境内。雪除けなのだろうか。本堂へのアプローチには屋根が建てられ、バリアフリー的に板を使った傾斜が正面と左右に設けられています。ここ〈日枝神社〉にもお稲荷様はあるけど、位置的には原作『あきましておめでとう』とは異なる感じです。

hiejinja.com

『氷菓』シリーズに登場するか?「いきびな祭り」の舞台、飛騨一之宮 水無神社

高山市の飛騨一之宮 水無神社高山発9:05、飛騨一之宮着9:20。高山市街からバスで15分くらいで〈飛騨一宮水無神社(ひだたかやま みなしじんじゃ)〉へ到着です。

高山市の飛騨一之宮 水無神社敷地は今回先行聖地巡礼した神社の中で最も広いです。境内で焚かれる火が、境内を素敵に演出。「パチパチ。。。」薪がはぜる音。。。静かだなあ。

飛騨一宮水無神社先に書いた通り、現実社会で「生きびな祭り」を開催しているのはこちらになります。原作の『遠まわりする雛』をアニメで描くとなると、リアルなお祭りの取材が必要でしょうから、この神社が登場する可能性はあるでしょう。

minashijinjya.or.jp

〈飛騨一宮水無神社〉へは高山市街からのJR高山本線は列車の本数が少なく不便なので、バスのほうが便利です。バス停から神社までも歩いてすぐです。

『氷菓』シリーズに登場するか?魅力的な高山市街地・古い町並み

高山市街地・古い町並みアニメ『氷菓』の先行聖地巡礼の旅。岐阜県高山市の観光名所として最も知られているのはここ〈古い町並み〉でしょう。さんまちや桜山八幡宮周辺の〈古い町並み〉は『氷菓』主人公たちの通学路のようでもあるので、アニメの背景として描かれるのではないでしょうか。

高山市街地・古い町並みこれもさんまちのあたり。魅力的な街角です。

高山市の喫茶去かつて
高山市内を歩いていると、喫茶店が多いことに気付きます。これは〈古い町並み〉にある町屋を改装した〈喫茶去かつて〉

高山市の喫茶去かつて
華美な装飾をあえてしない姿勢がいい感じです。

高山市のカフェ手風琴その隣のカフェ、「手風琴」 。高山市街には結構驚くくらい喫茶店があると書きましたが、逆に、私が気付かなかっただけかもしれませんが、マック、スタバ、タリーズの類は見かけませんでした。個人経営のカフェが多いのはそのせいもあるのでしょう。
〈入須冬実(いりす ふゆみ)〉と〈奉太郎〉が原作『愚者のエンドロール』で入った小ぶりなお店や、〈奉太郎〉が気に入っていて、でも移転してしまった〈パイナップルサンド〉も文字情報だけで探すのな無理。文具屋同様、アニメ放送後のお楽しみですね。

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アニメ『氷菓』の聖地巡礼でおススメの高山市内のホテル

高山市のホテル高山桜庵
今回の、岐阜県高山市内を巡る、アニメ『氷菓』の先行聖地巡礼で利用したホテル、〈高山桜庵〉。夕食と朝食が付いたプランで11,600円。ロビーで下駄箱に靴をしまい、あとは館内すべて素足で歩く仕組みで、ちょっと新鮮です。部屋にはシャワーブースしかありませんが、こちらの売りは最上階にある展望風呂なので当然ですかね。その展望風呂は露天風呂や3つの貸切風呂もあって湯加減もいい感じです。天然温泉には久しぶりに入ったけれど、いいものですね。

www.hotespa.net

高山市のホテル高山桜庵JR高山駅から少しだけ歩きますが、施設の新しさと朝食のブッフェもメニューが豊富で満足でした。チェックインは16時半ころにおこないました。その際夕食券をもらったんですが、「17時半の回」は満員とのこと。レストランでの夕食は入替制で次の回は「20時の回」だそう。そんなに待てないので、夕食はキャンセルしました。ツーリストの予約段階で夕食の説明と時間のリクエストが出来ないのは、こうなったときに困りますね。湯を浴びて夕食はホテルから至近の焼肉屋〈味蔵天国〉へ。JAひだが運営するお店らしい。飛騨高山の地ビールをあおりながら飛騨牛を堪能。おいしかったです。

www.ajikura.jp

 

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アニメ『氷菓』の聖地巡礼で、追加したい飛騨高山観光のオプショナルツアー

白川郷へ向かうバス車内せっかく岐阜県高山市まで来たわけだから、聖地巡礼だけして帰るのはもったいないですよね。今回のアニメ『氷菓』の先行聖地巡礼の旅、私はオプショナルツアーに参加しました。高山濃飛バスセンターから、あさ8:30に出発するツアー 世界文化遺産、五箇山相倉と白川郷めぐり〉です。ツアー参加者は14人。ガイドさんも付きます。高山市内は晴れていましたが、道中天候は激変して、結構な雪模様へ。ブーツにスパッツを装着します。

雪景色の相倉合掌造り集落相倉合掌造り集落はこの有様。観光バスのスケールと比較して、積雪の凄さがわかるでしょう。

城山天守閣から見た白川郷の眺め〈城山天守閣〉という土産物屋兼食事処のような場所で昼食をいただきます。6,500円のこのツアーは昼食付きですが、余り期待はしない方がいいかと。施設の展望台からは荻町の集落が一望できます。

荻町合掌造り集落これはSONY A900とMinolta AF100 F2.8 macro の組み合わせです。

白川郷へ向かうであい橋岐阜県大野郡白川村荻町の〈世界遺産白川郷合掌造り集落〉に隣接する公共駐車場「村営せせらぎ公園駐車場」に観光バスは移動し、〈であい橋〉という歩道橋、と言いますか吊り橋を渡って集落とを行き来します。

雪化粧の白川郷合掌造り集落いやはや。2月の白川郷はものすごい雪です。

雪化粧の白川郷合掌造り集落しかし、これでも例年より雪は少ない方だというのです。

雪化粧の白川郷合掌造り集落観光用の歩道は除雪してありますが、撮影で一歩奥に進むととたんに膝辺りまで浸かってしまいます。スパッツは正解でした。それに気温が低いので、ダウンコートのフードを被っていれば、雪はするっとダウンの生地を滑り、決して溶けないのです。不思議な感覚ですが、横浜のように雪がすぐに溶けてべちゃべちゃになるなんてことはありません。

白川郷の長瀬家長瀬家は荻町最大規模の合掌家屋だそうでです。入館料は300円です。

白川郷の長瀬家内部長瀬家の内部は5層からなっていて、往時の農機具などが展示されています。

 

白川郷長瀬家の囲炉裏本物の囲炉裏にあたるのは初めてかもしれません。とにかくツアー中はずっと雪で、行動は自ずと制限されてしまいましたが、もちろんこの時期でないと撮影できない光景なので満足です。春は春で綺麗なんだろうなあ。15:10、バスは高山市街へ戻ってきます。

 

白川郷長瀬家の囲炉裏

shirakawa-go.org

JR高山駅

というわけで、とても長くなりましたが、2012年4月からスタートする京都アニメーション制作の新作アニメ『氷菓』の先行聖地巡礼として、岐阜県高山市を訪ねた模様をお伝えしました。どこまで予想が的中するか楽しみです!(2012年2月3日~5日)

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