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アニメ『氷菓』22話『遠まわりする雛』雑感。


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アニメ『氷菓』22話『遠まわりする雛』雑感。

終わってしまえばあっという間。
4月開始で、もう9月も終わりです。今年ももうすぐ終わりです。寂しいですね。

アニメ『氷菓』22話『遠まわりする雛』。
舞台は飛騨一之宮を大フィーチャーしてました。
まさかの臥龍をモデルにしてくるとは。。。

えるの「生きびな」は楽しみでしたが、あのエフェクトは賛否が分かれるかもしれません。
揺れる奉太郎の心情を反映させたものという解釈は理解できますが。
それと里志の撮った写真。使い捨てカメラでなく、スマホに変更されていましたが、行列のあとのやり取りでは一切写真のエピソードは出てきませんでしたね。というか、写真を撮る所作さえ省かれました。

代わりにアニメ・オリジナルで追加されたのが摩耶花と奉太郎の「チョコ事件」についてのやり取りと、入須先輩と奉太郎のやり取りです。

「写真」に関しては現像する手間が省けるので、行列後の石段での3人のやり取りの中でスマホの画面を覗く、という描写が選択できた。でも、制作陣はその選択をしなかった。
エフェクトのおかげではっきり確認できなかった「える」の雛姿を敢えて画像で再現しなかった。。。
前回書いたけど、それこそ、里志と摩耶花は手でも繋がせとけば、今話のやり取りは省略できた。その分写真のエピソードを追加できた。

どこかでその画像を皆で確認する、また里志から奉太郎の自宅PCに画像が添付された皮肉交じりのメールでも届く、という計画でもあるのでしょうか。気になるところです。

hina.png
桜の花びらをハートに見立てた演出は綺麗だし、素敵だなと思いました。
もっともこのシーンで忘れてはいけないのは、この夕景です。
狂い咲きの桜のピンク色に目を奪われがちになりますが。
ピンク色に近似で、よりもっと重要な色。そう、薔薇色です。
原作では順序が逆のえるの微笑みですが、アニメ版では原作にはない奉太郎の微笑が追加されています。
奉太郎はかつて、里志に言われた言葉「薔薇色が羨ましかったのかい?」の言葉の意味を受け止め、えるに対して決め込んでいた態度、「保留」を撤回。薔薇色の世界に自らの身を置いたのです。
少なくともアニメの世界ではそう表現されている、と感じました。

21話雑感のエントリでも書きましたが、この場面をまとめるならえるの台詞を原作風テイストで言わせて、見るものを煙に巻く見せ方もあったはずですが、結局、甘々な方へ舵を切りました。

美人は3日で飽きる、といいますが、『氷菓』は引き出しが少なかったと言わざるを得ません。
千反田える」は確かに可愛いです。
日常の謎を解きながら過ぎていく高校生活を描くために、製作陣は様々な工夫を施しました。ときには原作に無い描写も。
そうでもしないと、持たないと感じたからで、振り幅の狭い原作を選んだが故の苦悩もあったと思います。
原作の流れでやってたら、そんなに遊べませんからね。
だからといって鬱方面に傾けたら客が寄り付かない。

けいおん!』で例えるなら、可愛い、萌えの要素があって、ギャグの要素も追加できて、百合っぽい要素も追加可能。欝や挫折のオプションもたまにチョイスできる。もちろん水着や温泉も。
始まりから終わり(入学から卒業)を作り手が追いかけられたことも、あの作品が成功した要因だとすると、『氷菓』はいずれも中途半端の発展途上。

原作が進行するのを待つしかないし、米澤はんは幸いにも奉太郎たちが卒業するまで〈古典部シリーズ〉は続けます、と仰ってくれているので。
もちろん、だからと言って、アニメの続編が伴うのかどうかは知る由もありませんが。


© 米澤穂信角川書店/神山高校古典部OB会

 


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