『氷菓』コミック3巻&BD11.5話『持つべきものは』雑感。そして第62回「飛騨生きびな祭り」。
コミックはだんだんアニメ作画に寄ってきましたね。
進行もアニメに準じていて、『氷菓』の謎解きが終わり、『正体見たり』に進みます。
扉画ではアニメ(原作とも)で不評だった、摩耶花の入浴シーンが足されています。ご丁寧に善名姉妹まで。。。
そしてなぜかカメラ目線のえる。笑えます。
物語のラストは、アニメ版より、原作に近づけた描き方で、私は好きです。
※原作を読んだとき、わたしは「える」には死に別れた「きょうだい」がいたのではないか、という感想を抱きました。的外れかもしれませんが。
そしてコミック3巻最後では『愚者のエンドロール』に突入。『試写会に行こう』まで、話は進むのですが、月刊誌でこのペースだとして、いつ『遠まわりする雛』までたどり着くのか。わたし、気になります。。。
片や、BD11.5話は『愚者のエンドロール』で入須冬実に「してやられ」抜け殻と化している奉太郎の再生の物語として機能しています。
水着回としてFANの注目も浴びましたが、「エロが描けない」ことがわたしの中での評価として固まりつつある堀口悠紀子はんが作画監督、コンテ・演出の太田里香はんもそっち方面は苦手なのか、何とも水着の作画が下手。
これはわざとなのか?可笑しさをこらえつつ。
坂本一也はんとか、上手い人いるのにね。
原作には無いお話。米澤穂信はんがプロットを提供し、武本カントクが脚本を担当。
コメンタリのカントクと賀東はんのやりとりが面白いです。
ふて腐れる奉太郎を励ますえるが、そりゃあもう健気で。。。いつまでふて腐れてるんだ!とほうたるを蹴飛ばしたくなるほどの献身ぶりです。
里志も摩耶花もそれぞれの言い回しで奉太郎を激励します。まさに「持つべきものは『友』、であり、同じ道を歩む『仲間』」です。高村光太郎の、あまりにも有名な詩「友よ」を思い出された方も多いでしょう。
えるの奉太郎を励ます台詞とこの詩の内容は、わたしには、ダブって聴こえました。少しだけ泣けてきます。
無事、謎解きをしてみせた奉太郎、この4人のやり取りを、後ろで監視員がすべて見ていたのにお気づきでしょうか。
えると奉太郎の甘酸っぱいやり取りも始終見られていて、その監視員は2828していたに違いありません。
「おいっ、交代だ。2828」
これは恥ずかしいですね。
面倒くさいことを、そう思えるようになって、奉太郎のリハビリ回は終了。いやあ、いい回でした。
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『氷菓』といえば昨年暮れにこんなニュースがあったそうで、わたしは先週知りました。
第62回「飛騨生きびな祭り」で「氷菓」とのコラボ企画が進行中。2013年4月3日(水)開催。
ナニやるんでしょうねえ。続報を待ちましょう。
飛騨一之宮観光協会のサイトはこちら。
「氷菓」公式サイトはこちら。
横浜はみるみる雪が積もり始めた。
このまま今日は引きこもりだな。