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G R A V I T Y (ゼロ・グラビティ)を観た。


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G R A V I T Y (ゼロ・グラビティ)を観た。


※ここから先、若干のネタバレを含みます。




正直申し上げて、退屈です。
川崎のIMAX 3Dで鑑賞しました。国内ではベストの鑑賞条件といえます。
スペクタクル的な見所は2箇所あって、特に後半のそれは3D効果も手伝い、ウヮ!っとなって、飛んでくるものを思わず避けたくもなります。でもそれだけ。
ラストで主人公がもがき苦しみながら「それ」と対峙して立ち上がる、というカタルシスからの「ドーン!(タイトルバック)」は気持ちいいですけど、でもそれだけ。
これはやはり脚本がいけないのかなと。
娘を事故で亡くした主人公が「祈ったことがない」はずがないではありませんか。
ワーナーの大部屋所属、サンドラ・ブロックジョージ・クルーニーエド・ハリス(声のみの出演)のキャラに魅力を感じませんし、特にサンドラの躊躇いの演技は観ていて頭ひっぱたきたくなるくらい。
宇多丸はんもラジオで仰っていたけど、「ライド感」が薄いと乗れない、ってのは的確な指摘だと思う。
IMAXで公開している「いま」観ないでどうするの!?的なノリで、アゲて観ないと辛いかも。
ようするに、アトラクションなんですね、鑑賞自体が。

オープニングからの長回しも話題のようですが、これはフィルムの長回しではありません。
だって、カメラが宇宙服のヘルメットを透過して、内部からの主人公視点に切り替わるなんて芸当、フィルム・カメラでは出来ませんから。よってこれは長回しではありません。

奇しくもワーナーはんの「The Right Stuff」公開30周年に合わせる形で公開された本作。尺は本作の2倍あるけど、彼作の出来の良さを再認識する結果となったのだった。
相似性についていえば、彼作では競争の対象は音の壁を破るところからマッハを競い、衛星で地球を何週回るかを競い、航空機の上昇高度の限界を競い、男ってみんなバカで、そこに絶対的な魅力があるのだが、本作では宇宙遊泳時間に最後までこだわる男の生き様を重ねてきましたね。恐らく意図した演出なんでしょう。

しかし、本作中での「悪者」はロシア、「良い者」は中国、という構図は、ワーナー=アメリカの政治的姿勢を暗喩するものかどうか、そんなこと知りません。

あと、どうでもいいけど、サンドラはん、タンクトップの下にブラはやめようよ。
このあたりが日本的女優姿勢というか、レイティング的というか、「エイリアン」(1979!)のシガニー・ウィーバーはん見習えよとか、女優キャリア度外視して、なんだかなあ、と感じたりもしましたとさ。


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