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2010年2月26日「涼宮ハルヒの消失」


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タダ券があったので、「ハルヒの消失」を観に川崎チネチッタへ。
2時間50分もあるのだ。170分ですよ。新幹線で東京-新大阪間でさらにお釣り来ちゃいますよ。
けいおん!」つながりで実は観てみたかったのだが、この尺に怯えていた。

タダ券の期限が迫っていたし、ほかに観たい作品もなかったので。そして平日17時の回に滑り込めたので。

しかし、「ハルヒ」に関しては何も情報がない。往時のブームに乗ってもいない。ノベルズもアニメも見ていない。シンクロできるか不安であった。

3月6日に大ヒット舞台挨拶アンコールがあるせいもあるのか、この回の劇場入りは3割程度。

尺に関しては何ら心配なかった。金曜の夕方。1週間の仕事の疲れもピークだったが、途中眠くもならなかったし。
主人公と思われる「キョン」の心象を、これでもかという位声優が喋ってくれるので、いい、悪いの判断はこの作品に関しては途中から問わないことにした。ネタバレシーンで事の顛末(原因)が明らかにされるとき、主人公の独白はちょっとシラけたけども。

特に前半のシチュエーションは「ビューティフル・ドリーマー」。しかしかの作品は後半グダグダだったので、その点今作のほうが数段まし。

全般「京アニ」の作画はこの作品でも特に女性の描き方が秀逸。「キョン」や「コイズミ」の表情が平板なのに対し、今作で大フィーチャーされた「二人の長門」の表情や仕草は、これでもかというほどに萌え心を鷲掴みにしてくる。メインスタッフではないが(もちろん「けいおん!」があるため)山田、堀口両君の名もエンドクレジットにあり、それだけでも満足。
ただ、作画のタッチが全般柔らかいので、これだけ大画面で見ると「あれ、ピン甘くないですか、映写技師さん?」と思ったりもしましたが、気のせいでしょうか。

そして若干のエロシーンも2、3カットちりばめられている。そのものずばりの描写は当然? ないんだけど、客席が固唾を呑んで見守ってる熱が「ハルヒ素人」の私にも伝わってくる。
サンタの格好の「みくるさん」のシーンをまんま「けいおん!」で秋山澪がやったら卒倒する「けいおん!」ファン(澪ファン)続出だろうなあw。

白眉はやはりネタバレのシーン。今作は全般「スカートの裾」をウマく魅せる画作りに徹しているわけだが、ねじれ現場シークエンスで「キョン」に問い詰められる「長門」のそれや、ネタバレシーンでのそれ。特に後段の見せ方にはちょっと鳥肌立ちましたわ。
このシーンは実写映画のCGなんかで下手したら、えらくシラケルんだろけどね。

そこかしこにシリーズの何篇かを観ていないとシンクロできないシークエンスがあったので、往時からのファンはなおさらのめりこめるのだろう。「長門」とそれを現世に送り込んだ組織?(名称思い出せず)、未来から来た? 「みくるさん」、そして「涼宮ハルヒ」。これら人間関係、特に「キョン」はSOS団の誰かと恋愛フラグ立ってるの?  という事前情報があるかないかで、かなり印象は変わってくるんだろうな。ただ、本作から得た印象は、「長門」→「キョン」(これが今作の進行上の鍵なのか?)「キョン」→「ハルヒ」なのかしら。

ラスト図書館の幼児二人の作画は山田さんか堀口さんですよね?
そして恥じらう「長門」の目線の先にあるもの(ここは泣けます、、、)。
旨い鍋食べて、「キョン」、後片付けしに行ったのね(という解釈でいいんだよね?)。このまま「長門」⇔「キョン」の世界が続いても私はまったくハッピーなんですが。

後半、劇場ではすすり上げる観客がちらほら。賛否あるらしいエンディング曲の後、明転した客席には涙をぬぐう若者が。みんな好きなんだね。ウン、ウン。

チネチッタ売店には京アニショップが出張していて、各種「消失」グッズが購入できる。

もう一度観たい気もするが、おさらいに膨大な時間がかかりそうなので遠慮しておく。決して悪い意味ではない。脚本、演出、声優、作画とも真摯に創られた良作だと思う。BD出たら買っちゃうかも。

けいおん!」はモトが4コマ漫画とはいえ、TVアニメであれだけ出来るんだから、TBSさんも考えてるのかも、ね。


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