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アニメ『けいおん!!』#07『お茶会!』曽我部恵 考察のまとめ。


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(編集)実は2期1話の時点で、一度も3学期のエピソードが描かれていないんですよね。
(山田)”幻の3学期”ですね(笑)。
(編集)2期7話の回想シーンで、ようやく3学期が出てきて(笑)。

既報のとおり、「Newtype」 2010年7月号の山田尚子×吉田玲子対談で、「けいおん!!」2期7話の回想が、唯たちが2年生のときの3学期の出来事であることが明示されました。

そうであれば曽我部恵のタイの色はアニメ上は1期同様グリーンでなくていけないので、
当初赤で描かれたタイの色が、後発局のオンエア時グリーンに修正されてもおかしくはありません。
むしろ、BD/DVD発売時でなくオンエア中の差し替えが行われること自体、異常とも思えるのですが。これも社会化現象といわれるほどの作品が背負うものということでしょうか。

すでにいまさら感も否めませんが、「まんがタイムきらら」2009年3月号も最近入手できたので、以前のエントリでまとめ切れなかったことをまとめて、終わりにしたいと思います。

www.menehunephoto.net



アニメ製作陣が公式に仰っているのだから、アニメーション設定は唯たちが2年生の3学期の設定なのだとして、そうなると残された疑問は集約されます。

1)梓がシークレットライブに参加していないのはなぜ。
2)1期11話で梓同様生徒会長の曽我部と対面している当時2年生の澪までが、回想中、和に対して「この人は?」って訊いてるのはなぜ?
3)2期7話の回想で進行する事象とライブのすべてを梓が知らないのはなぜ。

です。

「幻の3学期」で起きたエピソードだとして、澪がストーキングされていた事実や、和を交えたその後の顛末、そしてシークレットライブを計画し、実行に至るまでの経緯と結果。梓がこれらすべてを同じ空間にいる律や唯たち3年生からいちいち説明されているのはなぜでしょう

もちろんこれは梓がこの回想の時間軸で進行したと事象とライブの現場にいなかったからですね。

だって、いつものように毎日お茶してりゃ、話題に上るでしょ。そして、ライブが終わったあとだって、参加できなかった梓に律たちから説明があるでしょ。こんな面白い話。
たとえば梓が風邪を引いて3、4日休学したとして、その間部室で食べたムギのお菓子がいかに美味しかったか(それでも唯あたりは梓が復学してから報告しそうだし、見舞いに行って話しそうだし、それこそ軽音部だという気もする)という後のやり取りが行われない程度の日常とは、話の次元が違うものね。

まんがタイムきらら、2009年3月号をようやく手に入れた。単行本3巻ではわからないヒントがハシラの注釈にでも書いてないだろうかと考えたから。でも残念、梓が描かれない理由は書かれていませんでした。
原作で梓が描かれないひとつの可能性として、この回は「代原」だったということも妄想できます。何らかの事情でかき先生が原稿を落とした。そこで予め用意しておいた先生の代原を編集部が掲載した。以前書かれたエピソードなので、梓は登場していなかった、と。
ただこの妄想も、当該回のかき先生の作画レベルが安定しているため、そんな前に描かれた物ではないという判断をするのが妥当。この当時の時間軸との整合性は取れている。
唯たちが1年生の回とも2年生の回とも取れるのですが、もともと原作の時間軸は生徒会長職を曽我部から和が引き継ぐという描写があるので、ほぼ確実に唯たちが2年生の3学期のときの話と解釈しなおしましょう。

ここで浮かび上がるのが、「けいおん!!」2期で今7話をシリーズ・デビュー作として担当し、その後15話でファンをヤキモキさせた脚本家の横谷昌宏はん、ということになるのだが、2期から参画した氏をスケープゴートにするのも可哀想。
0号か初号か、関係者試写をやってる以上、脚本の整合性と、タイの色について見落としがあった点は委員会全体のチョンボ。もちろん話題つくりのためにわざとやった説などというのは論外です。

製作サイドの事情をもう一度想像します。

*アニメオリジナルキャラとして1期から登場させていた曽我部先輩を活かしたかったし、オリジナル脚本と絡めるのに適した原作回が未使用で残っていた。
*しかしそこにはなぜか梓が一切描かれていなかった。
*アニメ回では梓を登場させないわけにはいかない。
*そこで回想という形で恵を登場させ、梓がその存在を知らない理由は自分の入学と入れ替わりで曽我部恵が卒業したからだという設定になっていたとここでは仮定。
*だから恵のタイの色が赤でもおかしくはなかった。
*だから梓がライブ現場にいなくても、一連の事象を知らなくても辻褄が合った。
*だから澪までが恵を知らなくとも辻褄が合った。

*しかしその後のネット上の騒動もあって恵のリボンの色は修正され、1期の時間軸どおりであることと、監督があの回は「幻の3学期」回想であるという解説まですることで一応の決着が図られた。

ただ、こうなると、先ほど集約された3つの疑問が改めてクローズアップされることとなり、物語の展開上、なぜそのような状況(=梓がこの間起こった事象をすべて把握していない)だったのかを見るものに説明する必要があります。でも7話ではそれが行われていない。

では、なぜ説明がなされなかったのか?まとめます。
以前のエントリとは一部結論が異なります。

お分かりですよね。繰り返しですが、アニメ版の7話は梓が存在しない時期の回想だからです。つまり唯たちが1年生の3学期のお話として設定され、その前提で脚本・演出がなされていたからです。

だから上記のような描写が許されたのです。これらを含め、1期とは(曽我部恵の)設定変更がなされた、と説明すれば一件落着していたのです。でも製作委員会はそうしなかった。

こうなると、すでにタイの色を変えれば済むというレベルではないんですね。

9月リリースのBD/DVD 3巻の初っ端が7話『お茶会!』であり、1巻、2巻と続いた山田・石原・村元のスタッフコメンタリが3巻までは続くと思いますが、何らかの説明があると思うのですが。期待しましょう。

この問題と関連するように、同じく横谷はん担当の#19『ロミジュリ!』で事前告知された曽我部先輩の#20での扱いが告知ほどのもではなかった点や、今後描かれるであろう曽我部恵再登場回の『律・彼氏疑惑回』も横谷はんの担当になるのではないかと思っています。


kirara_0903.jpg
ちなみにどうでもいい小ネタですが、かの原作回が掲載された号の表紙に「うたうよ!」というフレーズが。
調べると、この近辺のきらら系雑誌のコール&レシポンス企画の一環のようなのですが、なんとなく、プチ「うたうよミラクル」を感じなくもありません。




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