箱根の玄関口、小田原には、美味しいランチのお店が多いです。
イタリアンの美味しい店も多く、〈UICO〉Unione Italiana cucina Odawara (小田原イタリア料理組合)という会員組織が存在したりします。「料理の技術知識の向上の研究や各専門料理に関わる親睦、交流をはかり神奈川県西部の農業改革などの目的を達成する為の事業を行います」と公式Facebookにあります。
確かにメンバー店は美味しいですが、それ以外にもオススメできるお店もあります。
menehuneは箱根でひと風呂浴びてから小田原まで戻ってランチ、というパターンが多いです。そのあと、地元農家はんが育てた無農薬レモンや魚介類のフライを買って帰ります。
今回は2回に分けて、menehuneが通った小田原のトラットリアをご紹介します。
うろんや(uronya)
大磯の〈うろんや〉シェフはこちらのシェフの後輩だそうです。
JR小田原駅前から小田原駅前交番へ向かい、万葉の湯へ抜ける路地裏のビル2階にお店はあります。2階と行き来する階段が結構急なので注意です。
ランチセットのサラダはシンプルですが、必要にして十分です。
ツナとキノコ、ベーコンガーリックの大盛り。4種の味覚がバランスされて飽きのこない味です。粉チーズは提供されません。1300円プラス税。
店内はさほど広くはありません。この件込みでもっと条件のいい場所に移転すればいいのでは、と思うが、シェフの年齢的に厳しいかもしれません。
結構くたびれている箇所が内外装とも見受けられますが、味は折り紙つき。ランチ時も喫煙OKなのが玉に瑕。なにしろ気軽に利用できるのがいいです。
うろんや(uronya)
〈住所〉神奈川県小田原市栄町1-2-25 茂原ビル2F
〈電話〉0465-24-2551
〈公式サイト〉https://tabelog.com/kanagawa/A1409/A140901/14008041/
マルツォ(Pizzeria Italiana MARZO) モリゾー(Pizzeria Italiana Morizo)
【追記】2020年夏、経営が変わったようで、店名も変更されました。
お堀端通りの交差点を旭丘高校方面に右折した一つ目の路地にお店はあります。
かなりしっかりとした店内の造作に本気を感じます。UICO会員のお店です。
Pizzaに力を入れているお店で、ボリュームゾーンは1,500円から1,800円なんですが、ここでもやはりパスタをいただきます。
炭酸入りミネラルウォーターの空き瓶で普通の水が提供されます。もちろんチャージは取られませんのでご安心を。
丁寧な仕事は料金にちゃんと比例しています。
ボロネーゼ1,800円は標準で100gで、その1.5倍の大盛りがプラス300円です。ランチに前菜とサラダのセットを500円でプラスできます。
お皿が大きいです。
アンティパスト(前菜)は、魚のマリネの下部に野菜が仕込んであって手が込んでいます。
サラダも色鮮やかな具沢山で食べ応えがあります。
ボロネーゼはお皿とパスタの間にチーズが仕込まれています。これがフォークで絡めたパスタに自然に纏わりつく設計がなされています。できる!
とても濃厚でかつ上品です。ビジネス需要の接待ランチには重宝しそうですね。スタッフも洗練された所作で、こちらもゆったりと食事を堪能できます。大事な方との打ち合わせに予約をされたらいかがでしょう。
これは別の日のミネストローネ。680円。
ミネストローネはトマトで赤いと思ったら赤くない。変わった野菜スープだ。
疑問に思い、帰路の車中で調べてみると、本来、イタリア語の「ミネストローネ」は「具だくさんの野菜スープ」の意だそうで、しかも、中世のヨーロッパではトマトの実には毒があるとされ、食用とされていなかったそうです。後段の件は知っていましたが、「ミネストローネ」というスープにはトマトが付き物という概念をブレークしてくれました。ただ、この野菜スープ、チーズが奢られていたりして工夫はされていますが、味はぼんやりした印象です。いかにトマトの酸味が優れたものかということを再認識させられますね。
揚げ茄子とツナのシシリア風スパゲッティ1,280円。
ナスとツナ、パプリカをトマトソースでまとめてある。大盛り200円プラス。以前は300円だったよね。メニュー構成も含め、若干価格とメニューの見直しがされたようです。
1センチ角に細かくカットされた揚げナスが旨い。いいアクセント。
パプリカはなくてもよかったかな。ツナの甘味とトマトソースの酸味がマッチしてパスタと絡む。このパスタ自体が美味い。茹でていたけれど、どこの乾麺なんだろう。今度訊いてみよう。
モリゾー(Pizzeria Italiana Morizo)
〈住所〉神奈川県小田原市栄町1-11-11
〈電話〉0465-24-2241
〈公式サイト〉https://odawara-morizo.com/
ダイニング ニコ(Dining NICO)
小田原駅交番を小田原市民交流センター〈UMECO〉方面へ進み、お城通りの交差点を左折したところにお店はあります。
前菜からして本格的で、昼間酒は飲まないのだけれど、飲みたくなりましたね。ちょっと贅沢すぎる気後れ感です。
ラクレットチーズを提供する店で知られているらしいです。本当にブラっとランチで立ち寄った店。ドリンク付きパスタランチ1,280円があったからですが、パスタも大ぶりなエビがゴロゴロ。若干入店をためらう外観で、店内もいかにもダイニングといった薄暗い照明ですが、これは結構な穴場かもしれません。
ラクレットチーズのハンバーグステーキも美味しそうでした。今度トライしたいです。
ダイニング ニコ(Dining NICO)
〈住所〉神奈川県小田原市栄町1-4-7
〈電話〉050-5595-2360
〈公式サイト〉https://ja-jp.facebook.com/pages/category/Restaurant/Dining-NICO-2046170412328029/
ラッコ アメーノ(Lacco Ameno)
小田原駅東口から錦通り商店街を進み、錦通り出口のT字路を左折。一つ目の路地を左折するとお店があります。地元の人気店のようで、週末は路地を挟んだアネックスも満員の大盛況です。今日は平日なので、赤いテントの本店でランチをいただきます。
大方の客がピッツァを頼んでいるが、迷わずパスタをオーダーです。
パスタランチは、自家製ピッツァ・パーネ(素焼きのピッツァ=耳の部分)とサラダ付き。
違う日のサラダ。微妙に具材が変わります。でも、アイスコーヒーをその器で出すのは勘弁して。
箱根山麓豚とチェリートマトのソースは、1200円。パスタは100g。大盛可能で、150gにすると値段も1.5倍となる仕組み。プラス200円~でドリンクも付けられます。
豚がうまい。適度な塩加減とソースが絡まり絶妙な味です。
地魚のトマトソースはアオリイカとシイラそして鯖を和えた濃厚トマトソース。
サラダと一緒に提供されるピッツァ・パーネは食べずにとっておき、トマトソースを皿からこそげ落とすようにして食べるとコレも美味。1300円を大盛り(1.5倍)にすると値段も1.5倍となり、1950円。これに、アイスコーヒーが300円。計2250円に消費税10%が乗って、2475円となる。
内装も斬新。UICO会員です。スタッフの仕事も小気味いい。通り向かいにアネックス(別館)があり、15名程度の宴会対応も可だそうです。平日ランチ時の客層は勤め人と有閑マダムといったところ。週末なら少し時間をずらすか、平日にのんびりランチしたいところです。
ラッコ アメーノ(Lacco Ameno)
〈住所〉神奈川県小田原市栄町2-11-30
〈電話〉0465-43-8568
〈公式サイト〉https://www.facebook.com/LaccoAmeno
その2に続きます!